メタボより怖い【隠れ肥満】若くても注意!不妊の原因にも!
皆さんは隠れ肥満という言葉を聞いたことがあるでしょうか?体重の割に筋肉が少ないことから医学用語ではサルコペニア肥満と言います。
隠れ肥満は”隠れ”と言うだけあって、見た目は普通体型のためパッと見ただけでは肥満とは分かりません。
下の画像の男性を見て、誰が肥満だと思いますか?
普通は真ん中の人と思われるかと思います。でも、本当は左の人が隠れ肥満なのかもしれません。これが見た目だけでは分からないということです。
見た目が普通なため見過ごされやすいのですが、放っておくと大変なことになります!
今回はそんな隠れ肥満についてお話していこうと思います(/・ω・)/
目次
1. 隠れ肥満かどうかの判定基準
隠れ肥満かどうかということは見た目だけでは分からないので、体重と体脂肪率を測定する必要があります。体重と身長からBMI(Body Mass Index)を算出し、BMIと体脂肪率から判定します。
BMIは、体重と身長から
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
この式にあてはめて求めます。
日本肥満学会の肥満診断基準によると、
BMI18.5未満 低体重
BMI18.5~24.9 普通体重
BMI25以上 肥満
となっています。
ここでBMIが普通体重に当てはまっているからと言って油断はできません!逆にBMIが肥満だったからといって落ち込むのはまだ早いのです!
続いて、体脂肪率もチェックしていきましょう(^^)/
男性と女性では体脂肪のつき方が違うため、判定基準も異なります。
男性 女性
低い 5.0~9.9% 5.0~19.9%
標準 10.0~19.9% 20.0~29.9%
やや高い 20.0~24.9% 30.0~34.9%
高い 25.0%~ 35.0%~
BMIが高くても体脂肪率が高くないなら、脂肪より思い筋肉がたくさん付いているために体重が重くなっていると分かります。スポーツ選手などに多く、この場所BMIだけ見ると肥満ですが問題ありません。
一方、BMIが普通や低体重であっても体脂肪率が高い場合、筋肉が少なく脂肪が多くなっているのです。これが隠れ肥満の状態です。
まずは自分の身体の状態を知ることが大事ですね('ω') どんな体重計がおすすめなのかの記事はこちらです!
2. 隠れ肥満になる原因
隠れ肥満になる主な原因は、運動不足と栄養不足です。
筋肉は加齢と共に減少していきますが、運動不足で筋肉を使わずにいるとますます減っていきます。
でも大丈夫です!
筋肉は筋肉繊維から成っておりその繊維数は年齢と共に減少しますが、歳を重ねても1本1本の筋肉繊維は筋トレで肥大します( ^ω^ )
栄養不足というと、食が細くなっている高齢者に多いイメージがあると思います。確かに高齢者にも多いのですが、若い女性にも多くなっています。
若い女性を中心に過激なダイエットをする方が増えており、これに伴って隠れ肥満の状態に陥る人が増えているのです。
過激なダイエットにより摂取カロリーを極端に減らすと勿論脂肪は減るのですが、同時に筋肉も落ちるのでダイエットが成功したように見えて隠れ肥満の状態になってしまうんです。
筋肉が減っているので、代謝が落ちていわゆる太りやすい体質に変わっています∑(゚Д゚)
3. どんな悪影響があるのか
隠れ肥満の怖い点は、筋肉量が少ないことによる起こる弊害と脂肪が多いことによる弊害の両方が起こることです。
筋肉量が少ないことにより、将来的に移動能力が低下し要介護になるリスクが高くなります。
また、心臓から遠い脚が特にむくみやすくなります。脚の筋肉は脚の血液を心臓に戻すポンプの働きがあるのですが、筋肉が少ないとその働きを十分行うことができずむくみに繋がるのです。
脚のむくみでお悩みの方は、マッサージをするよりも筋トレで脚の筋肉を付けてむくみにくくする方が根本的解決となります。
脂肪が多いことにより、メタボと同じで高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクが上がります。見た目に大きな変化がないため、気付いた時には進行してしまっていることがあります!
また、女性の場合不妊の原因にもなります。高い体脂肪率は排卵障害のリスクが高まってしまうのです。
4. どうしたら改善できるのか
隠れ肥満を改善するためには、
- バランスのとれた食事をしっかり食べる
- 筋トレを中心とした運動
の2点が大事です!
食事の注意点は色々ありますが、絶対して欲しい点は
- 欠食をしない
- 間食ばかりしない
- 肉や魚などのたんぱく質を含む料理を1皿は食べる
の3点です。
間食には筋肉の材料となるたんぱく質はあまり含まれていないので、脂肪にしかなりません( ゚Д゚)せっかく筋トレしても材料が無いと筋肉は付かないので、たんぱく質を摂ることは大切です!
残念ながら、ウォーキングやジョギング程度では筋肉は付きません。慣れるまではしんどいですが、やはり筋トレをする必要があります。
効率よく筋肉量を増やすには、大きな筋肉である太ももの筋肉を鍛えるためにスクワットをおすすめします。
筋トレをしてムキムキになりたくないと心配されるかもしれませんが、ちょっと筋トレしたくらいでは簡単に筋肉は付かないので安心して筋トレしてください(*^^*)
私が実際に実践している筋トレの本についての記事はこちらです(*^^*)
5. まとめ
隠れ肥満は見た目だけでは分からないので、ゆっくりじわじわ進行していきます。症状が出てからでは遅いので、日々体重だけでなく体脂肪率にも気を配り必要なら運動も取り入れていきましょう(*^^)v